スポーツ用具への応用技術は、ほぼ完成したと言える。今後はデザイン関係の変更によるモデルチェンジが続いて行われる。それとは別に現在、開発元で研究開発を続けている他産業への応用技術がある。
ホンマ科学では、これから創造性豊かな若い人材に思い切った投資を行う計画である。そして、産・学・間が密接な連携を図る中で、21世紀に向けた新技術開発に取り組む世界戦略事業を推進して行きます。
グレステンプロジェクトチームの設計開発部門では最新のコンピューターシステムで「ベクトルタイヤ」の応用分野に現時、真剣に取り組んでいます。
具体的な製品の詳細は開示できないが、下記分野の応用が大変興味ある新開発分野である。
1.小型ロボットのベクトルタイヤ使用に関するマイコン制御システム。
2.重機クレーンのベクトルタイヤ使用に関するマイコン制御システム。
3.科学模型のベクトルタイヤ使用に関するマイコン制御システム。
4.産業用台車の車輪に関する製品化技術。(医療用・厨房用・工場用・業務用・等)
5.玩具・ベビー用品への応用技術開発。
6.建設機械の道路運搬自走用ベクトルタイヤの実用化技術。
7.家具・事務用品向け新製品の実用化技術。
8.特定スペース(例えばゴルフ練習場の打球台の自由な傾斜設定など)の位置決め制御システムに関する実用化技術。
9.雪上車の雪・陸両用タイヤへの新技術開発。
10オートバイ・自転車への応用技術開発。(レース用として走行安定性に優れた効果・その他)
上記の分野で実用化されているものもある。グレステンプロジェクト事業の専用グランドに於いてマットの敷設工事で使用する専用折り曲げ機(ステンレス鋼線の特殊加工)の台車に取り付けた車輪である。この台車は、舗装グランドの中で使用されるものであるが、グランド内を左右上下に移動することが要求され、同時に機械が必ず下方に向いていなければならない環境で使用するものである。したがって、台車は方向転換することなくグランド内を自由に移動する機能が要求された専用機である。この例は自社が必要に迫られて開発したものであるが大変具合良く使用されている。
又、手押し台車の車輪に使用すると、従来の欠点を完全に解消できる。一般的に手押し台車は、平地で使用されるが傾斜地での使用も結構あるものである。比較的重量の重い荷物等を運搬する場合など自由走行機能が逆に大きな問題となる。ブレーキングも問題になるが、傾斜地の横走行については台車が下方に流れ落ち、使用は不可能である。その点ベクトルタイヤはスライド走行するがずり落ち現象は全くない。従って、安全面が完全解決でき、重量運搬にも適するなどの効果がある。
その他、科学模型のマイコン制御車輪も極めて面白い。今後、ベクトルタイヤの応用技術が各方面で開始され、各産業分野に於いても大きな効果を発揮するものと考えている。
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